都会での忙しい生活に嫌気がさして田舎への移住を決める方も少なくありません。田舎は都会と比べて仕事のペースものんびりとしていて、プライベートもしっかりと確保できるというイメージを抱きがちです。

しかし田舎での仕事についてよく調べてみると、思っていたような働き方ができないこともあり得ます。田舎に多い仕事内容や仕事で求められることなど、田舎暮らしの仕事について詳しく解説していきます。

都会と田舎の仕事について、データで比較してみる

都会と田舎とでは仕事内容や勤務時間などにどのような違いがあるのかを、データを元に比較してみました。

都会は平均通勤時間が長い!

都会と田舎出の働き方を比べてみると、職場での勤務時間はそれほど大きな差がないことがあります。ところが家を出てから帰ってくるまでの拘束時間を比べてみると都会のほうがが長いのです。

その理由は通勤時間にあります。都会の場合、職場の近くに家を設けることが難しく多くの方が電車やバスを使って職場まで長い時間をかけて通勤しています。
一方で田舎の場合は家の近くで仕事を探すことが多いため、あまり通勤に時間がかからないのです。

仕事終わりの楽しみが多い

さらに都会の場合は仕事が終わってからも職場周辺にもお店が多くありますので、接待や同僚との飲み会が入ることが少なくありません。また職場やその周辺にお店も多くありますので、寄り道をする機会も出てきます。その点田舎は飲み会ができる店も限られていますし、買い物ができるお店も少ないですから自然と寄り道もせずにまっすぐに家に帰ってくるようになります。

田舎で募集の多い仕事、少ない仕事

田舎暮らしに憧れるものの、そこで生活をするためには仕事を見つける必要が出てきます。やりがいのある仕事をみつけられるかどうか、その仕事で生活していくことができるかも心配の種です。田舎で募集の多い仕事や、逆に募集の少ない仕事についてみていきましょう。

田舎に多い仕事とは

田舎での需要が高い仕事のひとつが農業や林業、漁業といった第一次産業になります。田舎は過疎化や高齢化が進んでいる地域が多く、農業などの産業は後継者不足に悩んでいます。

田舎暮らしをするなら農業をやりたいと憧れてやってくる方も多く、農業などの仕事は需要が多くあります。
他にも公共事業関連の仕事も地域によっては多く募集があります。震災の復興需要やイベントの影響などで公共事業を行いたくても労働者が不足している地域が多いのです。

田舎に少ない仕事

都会に多く田舎に少ない仕事のひとつがサービス業です。田舎は地域によっては買い物をする店がほとんど見当たりません。
そのため家の近くで飲食関連やショップスタッフといった仕事を探そうとすると、見つけるのが難しいのが現状です。

田舎での仕事に求められるものとは

田舎に移住をして仕事を始めるにあたり、どのようなことが求められるのかを知っておくことが重要になります。

付き合いを大切に

都会よりも田舎は人との付き合い、つながりを大切にします。そのため仕事でも人との付き合いを今まで以上に大切にする努力が求められるのです。人脈を作っていくことが安定した収入を得ることにもつながります。

時には無理な要求をされることもありますが、ここで断ってしまうと後の人間関係にも悪影響が出る可能性が考えられますのでできる範囲で応えるようにしたほうがいいのです。
また夜のお付き合いに誘われるようなことが出てきても、今までは自分の意思で断ってきたこともあるでしょう。しかし田舎ではできる限り参加したほうがいいのです。

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起業を恐れない

都会と違って田舎は求職数も限りがあります。田舎暮らしをはじめて仕事が無くなる、収入減に悩む方は少なくありません。新たに職場を探そうとしても適当な仕事がみつからないこともあるのです。

そんなときは起業するのもひとつの手です。インターネットを活用すれば場所を選ばずに働くことも可能なのです。しかも起業の際に元手が少なくても起業できる仕事もあります。
仕事がないからといってあきらめるのではなく、自分で作り出すくらいの気持ちがないと田舎暮らしを続けていくことは難しいのです。