都会で生活をしていると大量生産、高速型のライフスタイルを送りがちになります。そのような生活に疲れてしまって田舎暮らしにスローライフを求める方も多いのです。
スローライフはゆとりをもった生活を送ることを指すのですが、田舎暮らしをすれば求めているスローライフが送れるとは限りません。

田舎に移住してからこんなはずでなかったと思わないためにも、田舎でスローライフを送る難しさやコツについて紹介していきます。

田舎に漠然とした「ゆるい生活」を求める人は多い

田舎に移住すればスローライフが送れると思っていませんか?なぜそのように考えるのか、その理由は何でしょうか。

人ごみがほとんどないから

都会で生活をしているとどこにいっても人の多さ、人ごみにうんざりすることがあります。特に電車やバスなどの公共交通機関を利用して通勤通学していると、満員電車やバスに乗っているだけでヘトヘトに疲れてしまいますしイライラ度も募ります。

その点田舎は人口自体が少ないですし、都会のように公共交通機関が発達していませんので電車やバスに乗る機会もほとんどありません。人ごみで疲れる、イライラさせられることがほとんどないのです。

物欲が少なくなる

都会にはさまざまな物が集中しています。お店もたくさんありますのでそれらを見ていると何でも欲しくなってしまうのです。保管場所に困れば捨てるなどして、気が付けば大量にものを無駄にしていることが少なくありません。田舎はお店自体が少ないですから物欲も少なくなり、持っている物だけで満足できる、大量消費しなくなると考えてしまうのです。

田舎暮らしがスローライフではない3つの理由

田舎暮らし=スローライフだと勝手に思っている方、実際は田舎でスローライフを送ることが難しいのです。その理由について紹介します。

地域の仕事が増える

都会と違って近所の付き合いやつながりが深い田舎暮らし。近所の人たちで協力して何かしらの作業を行うことも少なくありません。

生活のために仕事を持っている方は自分の仕事だけでなくそれらの地域の仕事にも参加する必要が出てきますので逆に忙しくなることも十分考えられます。

都会であれば地域の仕事も自分の仕事が忙しいことを理由に断ることができるかもしれませんが、田舎はそれが難しいのです。

詳しくはこちらの記事をどうぞ → 地域おこし協力隊とは?

お店が少なくて不便

都会で生活をしていれば肉や魚、野菜といった食品や生活費術品も家の近くですぐに手に入れることができたでしょう。

しかし田舎も住む地域によっては周りに買い物できるような場所もなく、自給自足するにも限界がありますので買い物することが大変になります。都会では利用できた宅配サービスも田舎では利用できないことも多く、必要な物を買うだけで時間と労力を要することになります。

仕事内容によっては忙しい

田舎暮らしをするにあたり、農業を始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。農業は思っている以上に大変な仕事です。天候に左右される、農作物の状態によっては朝早くから夜遅くまで作業にあたる必要がある、決まった休みもないのです。

また農業以外の仕事に携わっていたとしても、得意先との付き合いも田舎では密になりますので得意先次第で休み返上で働くことも十分にあり得ます。今まで会社に勤めていれば土日など決まった日に休みを取っていたと思いますが、田舎に移住したことでそれが難しくなることがあります。

努力すれば、自分の理想の生活を手に入れられる

スローライフが実現できないなら田舎暮らしをしても意味がないと考えてしまいますが、そんなことはありません。努力次第で理想の田舎暮らしは手に入れることが可能になります。

幸福度を高めること

田舎暮らしをはじめてみてその理想とギャップに悩む方は少なくありません。田舎暮らしに期待をしていたことがはずれてしまうと幸福度がどんどん低くなってしまうのです。都会では分刻みで忙しく毎日を送っていた方も少なくないでしょう。人生でもそうですが思ったように事が運ぶことのほうが少ないのです。

田舎暮らしをはじめてそれに気が付くことができるようになれば、ちょっとしたことでイライラしなくなり幸福度を高めることができるようになるでしょう。

スローライフの意味を考えること

スローライフとはゆっくりとした生活を送ることだと考えていないでしょうか。そのような生活であれば都会でも実現しようと思えばできないわけではないのです。スローライフとは生活ペースのことだけでなく気持ちのゆとりも含まれると考えられます。

たとえ毎日が忙しくても気持ちにゆとりがある、楽しいと思えることができればスローライフは田舎でも十分実現可能なのです。