田舎暮らしが最近ちょっとしたブームとなっており、移住を検討されている方も多いでしょう。田舎暮らしをするにあたりまずは生活の基盤となる住まいを探す必要が出てきます。
人気の高い古民家や中古住宅リフォームについて、都会からの移住者が注意するべき点について紹介していきます。

古民家に暮らしたい〜メリットとデメリットは?〜

都会からの移住者にとって古民家での暮らしに憧れを抱く方も少なくありません。憧れの古民家暮らしを検討するなら、そのメリット、デメリットについてもよく理解をしておく必要があります。

古民家暮らしのメリットとは

古民家とは日本古来の伝統的な建築工法で作られた住まいのことです。近頃は鉄筋で気密性の高い住宅が主流であり、古民家を見かけること自体が少なくなってきています。
古民家で暮らすメリットのひとつが古民家に住んでいるという満足感、落ち着きが得られる点です。

古民家は建築時にほとんど釘を使わずに太い柱や梁を合わせて作られていますので、現代の建築様式で建てられた住宅では味わうことの難しい落ち着いた雰囲気を味わいながら生活することができるのです。

また古民家に住むことが憧れだった方にとっては、古民家で生活できることに満足感を得られるでしょう。アレルギーやアトピー症状緩和が期待できるというメリットもあります。現代洋式の住宅は気密性が高く空気の通りも悪く、結露ができやすいためアレルギーやアトピー症状が悪化することがあります。

密閉度が高くないため空気の通りがよく湿気も少なくなり、アレルギーやアトピーを持っている方でも生活しやすいと考えられます。

古民家で暮らすデメリットとは

古民家で暮らすデメリットも把握しておきましょう。デメリットのひとつが快適性に欠けている点です。今まで現代建築様式の住宅で生活されていた方は、冬は暖かく夏は涼しい快適な環境に囲まれていたでしょう。

しかし古民家は気密性が低く風通しが良いと言うメリットの反面、冬はとても寒く暖房をつけても温まらない、温めてもすぐに室内が冷えてしまうのです。また建物自体が古く耐震性が十分でない建物も少なくありません。耐震補強などのリフォームを行った結果、かなりの費用がかかることも十分に考えられるのです。

中古住宅をリフォームするという選択肢は、けっこうあり

田舎暮らしで住まいを購入するときは、中古住宅を購入してリフォームするという選択肢もあります。中古住宅リフォームのメリットについて紹介していきます。

費用を抑えて快適な住まいに!

最近中古住宅をリフォーム、リノベーションするのがちょっとした流行りになっています。注文住宅を一から作ると費用もかなり掛かりますが、やり方次第では中古住宅リフォームのほうが費用も安く済むからです。

田舎は土地や中古住宅もかなり安く出ている可能性が高いですから、優良な中古住宅を選んでリフォームをすることで理想の住まいで田舎暮らしを始めることも夢ではないのです。

自治体によっては費用補助が出ることも!

今日本では空き家の問題が発生しており、政府も空き家の購入を積極的にすすめています。また地方では都会からの移住者を増やそうとさまざまな政策を打ち出して、移住者誘致に一生懸命です。

自治体では移住を決断してしかも空き家を購入する方やその後リフォームを検討されている方に補助金制度を設けていたりします。これらの制度を上手く利用すれば予算よりもはるかに安く田舎での住宅購入とリフォームが実現するかもしれません。

都会の便利さに慣れている人は、リセットが必要

都会の方が田舎に移住する際にはさまざまな注意点が必要です。田舎暮らしのメリットばかり見ていると、移住後の生活に戸惑うことも少なくありません。

生活利便性にこだわりすぎない

都会にはスーパーやコンビニ、お医者さんなどがすぐに利用できる場所にあったでしょう。ところが田舎で生活をするとそれらの場所が家からすぐ近くにないことのほうが多いのです。

便利な生活に慣れてしまうとそういった不便さをわずらわしく感じることも出てくるでしょう。田舎暮らしは生活環境が大きく変わり不便さが増すということもよく心得ておいたほうがいいでしょう。

近所との付き合い方も変わる

都会で生活していたときは希薄であった近所同士の付き合い方も、田舎暮らしをするにあたり変わってくると思っておいたほうがいいです。

田舎は近所同士の付き合いも密になる傾向が高く、それが鬱陶しいと感じる方も少なくないのです。田舎に移住すると決めたらその土地での人との付き合い方にならうことも大切です。

詳しくはこちらの記事をどうぞ → 田舎暮らしの人間関係を上手くためのコツ