若い世代でも田舎暮らしに憧れて田舎への移住を決断する方が増えていると聞きます。地方でも人口減少や空き家問題の解決につなげようと地方移住者の取り込みに力を入れています。

都会からの移住者に協力を仰いで地域の活性化させようと発足したのが地域おこし協力隊です。田舎移住のきっかけが地域おこし協力隊の活動ということも十分に考えられますので、その仕事内容や魅力などについて詳しくみていきましょう。

地域おこし協力隊とは、こんなお仕事です

東京一極集中が続き、人口の流出が止まらない限り地方を活性化するのは難しいのです。だからこそ地域住民が協力して地方の魅力を発信して、田舎暮らしのメリットをアピールする取り組みが必要となってきています。

活動内容は自治体によってさまざま

地域おこし協力隊の活動内容は、その自治体によってさまざまです。その地域の産業の活性化のために働くことが主な仕事内容になります。たとえば農業が盛んな地域であれば農業活性化のために働きますし、漁業が盛んな地域であればその仕事内容を知り、活性化のために何ができるのかを考え活動するのです。

イベントの立ち上げやPR活動

地域おこし協力隊では地域を活性化させるためにイベントの企画や運営を行います。イベントを開催することで地域やその周辺住民の方が地域に対する理解を深めることができますし、地域住民同士の交流を深めることにもつながります。

また今インターネットやSNSで簡単にPR活動を行うことができるようになっています。それらを利用して地域の魅力をわかりやすく発信していきます。

地域おこし協力隊の魅力とメリット

地域おこし協力隊の一因として働くことでさまざまな魅力やメリットを感じることができるでしょう。

地域のために働き、地域になじめる

新しい土地になじむのは簡単ではありません。まして田舎は地域住民同士のつながりが強くよそ者が入りにくい雰囲気を持っているところも少なくありません。

地域おこし協力隊は地域の皆さんのために働きますので、その地域のことをよく知ることができるようになります。

しかも地域のために活動しながらお給料がもらえます。地方移住で仕事に困ることが少なくありませんから定期的に安定したお給料がもらえるのは助かります。
また地域の皆さんと触れ合う機会も自然と増えてきますから、地域住民にも溶け込みやすくなります。結果的にそれが定住にもつながるようになります。

新しい自分の発見ができることも

地域おこし協力隊では自ら出したアイデアが採用されることもあります。今まで仕事では自分の意見やアイデアが採用されることがなかったかもしれませんが、地域おこし協力隊の仕事を通じて自分が成長することもできるのです。

また自治体にとって自分たちの力では実現できなかったイベントや、外部から来た人だからこそ出せる新鮮なアイデアをもらうことができるというメリットもあります。

地域おこし協力隊のリスクやデメリット

地域おこし協力隊として活動するのは非常に魅力的なのですが、デメリットもありますのでそれをよく理解した上で活動に参加するようにしましょう。

地域によって状況が違う

地域おこし協力隊を募集している自治体は多いのですが、自治体によってその状況が全くことなることをよく覚えておきましょう。中には受け入れ態勢が全く整っていない段階で協力隊だけを募集している自治体も少なくありません。いざ地域おこし協力隊として活動しようと思っても、名ばかりで活動の指針や方針がほとんど決まっていない事もあるのです。

任期が決められていること

地域おこし協力隊はその任期が決められています。年単位ですが必ずしも移住してずっと続けられる仕事ではないのです。任期が終わってしまうと無職になりますので移住を希望するならそこで仕事を探さなくてはいけなくなります。

もしも仕事が見つからなければまた都会に戻って職探しということになってしまいます。地域おこし協力隊に応募するときは、任期が終わってからのこともしっかりと考える必要があるでしょう。

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